デ ン ・ リ ポート                            

                                               

                                2003年1月号

今回のテーマは「建築物の寿命・修繕計画の目安」

 

“定期的な修繕が建物寿命を延ばします”

1995年に発生した阪神・淡路大震災から約10年がたとうとしています。

今回は災害の恐ろしさやニュース・新聞でよく耳にする建築材の落下物事故等について再度考え直す意味も含め、

皆様に建物修繕の大切さと、またその実施により建物の寿命が延びるということをご理解頂きたくリポ−ト致します。

 

なぜ建物の老朽化は起こるのでしょうか? 

建築物の老朽化の原因には大きく分けて三つの要素が考えられます)

□ 紫外線や大気汚染などによる有害な環境

□ 風雨・風雪・地震などによる過酷な自然条件

□ 人的損傷や繰り返し作業から起こる破損及び消耗

各種耐用年数はどのくらい?  減価償却・平均耐用年数参考)

■建築物(鉄筋コンクリート)   47年    ■EV設備          17年

■タイル             15年    ■給排水・電気・ガス設備   15年

■屋外防水            10年    ■消防設備           8年

■塗装(立地条件にて異なる)    5年    ■シーリング防水        5年

耐用年数が来たから使用できなくなるという訳では有りません

以上のことを考えた場合、建物よりも建築材・設備関係の方が先に支障をきたすという事が分かります。ですから保守点検や修繕を行えば建物資産も維持出来ることとなり、又外観の見栄えも良くなります。

設備等については、故障や雑音が発生してからでないと分かりにくいものですが、建築材料については目視などにより事前に判断出来ます。

 

●診断基準と度合い

塗 装

塗膜がはがれている                      (重傷)

部分的(雨水による汚染)や全体の汚れがひどくなっている    (重傷)

下地材のひび割れが塗膜面に現れている             (軽傷)

塗膜の表面が粉ふき状になってきている             (軽傷)

下地の色が透けて見える                    (軽傷)

色が変わってむらになっている                 (軽傷)

タイル

タイル面を叩いて浮いた音がしている              (重傷)

割れた箇所や目地部分から白華等流れ出た後がある        (重傷)

割れている                          (重傷)

シーリング防水

めくれている                         (重傷)

触ってみて弾力性が無                     (軽傷)

切れやひび割れが発生している                 (軽傷)

外壁・コンクリート

割れが発生した部分より鉄筋等による赤錆や白華等流れ出た後がある(重傷)

ひび割れの大きさが5o以上有る                (重傷)

 

修繕実施や今後計画が必要

これらの判断基準はごく一部のもので、比較的に多く見られる症状です。この状態を発見した場合必ずすぐに被害が起きるというわけではありませんが、いつかは対処をしなければいけない時期がやってきます。

事が起きて被害が発生してからでは遅すぎます。だからといってむやみに対処しては必要以上に費用がかかりすぎるといった事も有り得ます。このよう修繕は短期・長期にわたって計画し、分散しながら予算計上を行い実施することが大切です。

これを機会に建物修繕又は修繕計画を実施して頂ければ幸いです。